リリースノート(Ver.6.1.8b)

1.リリースノート

最新アップデートへようこそ。リリースでは、最新機能の実装だけで無く機能改善、バグ修正、潜在的なセキュリティ脆弱性に対処しています。リリースノートでは主要な変更点を抜粋してご紹介していますが、すべてのアップデートが詳細に説明されているわけではありません。しかし、重要な変更点は多数ありますのでリリースノートをお読みいただきバージョンアップをご準備ください。

新機能について

■OnTime Backend

  • このリリースで2024年10月30日(水)に報告されたイベント同期の問題に対処しています。いずれの報告でも「複数のアカウントの予定表データ(イベント)が同期されていない」と受け取りました。調査の結果、原因はMicrosoftのExchange Web Service (EWS) APIの仕様変更に起因していることが判明しました。この変更は2024年10月最終週から始まったExchangee Onlineで利用されているExchange Serverの最新デプロイから順次影響を受けています。この変更により、リクエストに対してレスポンスとして受け取っていた予定表データ(イベント)に含んでいた「IsCancelled」パラメータが場合によって返されなくなりました(本来公開されている仕様では含まれています)。Ver.6.1.8bでは、EWS APIからのレスポンスに「IsCancelled」パラメータが含まれていない場合は「IsCancelled」パラメータは「false」とする回避策を実装しました。今回の変更で、Exchange Serverの従来のデプロイと今回のデプロイとどちらに対しても対応可能な実装を行えたため、本バージョンは正式バージョンとしてリリースしております。特別なバージョンとしてお考えいただく必要なく、従来通り今後もアップグレードを実施してください。また、今回の実装はOnTime APIのレイヤーで行われているため、OnTime API オプションをご利用の組織はプログラムの修正の必要はございません。
  • Ver.6.1.8aのディレクトリ同期でEWS APIを高速化できるよう大幅に改善しており、スレッド数を大幅に減らせるようになったため、内部的にディレクトリ同期専用のスレッド数の最大を2に減らしました。次のバージョンアップで、この数はサーバーパフォーマンスによって調整可能とし最大スレッド数は構成項目になります。

バージョンアップを行う際の注意事項

Ver.6.1.8a、Ver.6.1.8bは従来のバージョンより同期処理の機能が大幅に改善されています。ご利用のバージョンのOnTime管理センターで以下のスレッド数をそれぞれデフォルトの5に戻して保存した後に、通常のバージョンアップ手順で作業を行ってください。通常のバージョンアップ手順は「OnTime for Microsoftのアップグレード」を参照ください。

また、個別にOnTime APIで同期を実行される際は、ディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期を実行している際は、その他の同期(写真画像同期、アクセス権同期、イベント同期)は実行しないようにしてください。必ずディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期が実行されていないことを確認の上、その他の同期を開始するようにご注意ください。次のバージョンアップで、各種同期を要求する際にディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期が実行されている場合はその実行要求を受け付けなくなります。

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