リリースノート(Ver.6.2.0)

1.リリースノート

最新アップデートへようこそ。リリースでは、最新機能の実装だけで無く機能改善、バグ修正、潜在的なセキュリティ脆弱性に対処しています。リリースノートでは主要な変更点を抜粋してご紹介していますが、すべてのアップデートが詳細に説明されているわけではありません。しかし、重要な変更点は多数ありますのでリリースノートをお読みいただきバージョンアップをご準備ください。

新機能について

■OnTime Desktop クライアント

  • カレンダーの招待の処理方法を改善しました。以前は、会議招待を開くと公開方法が自動的に「予定あり」に変更されていましたが、元の公開方法を保持するように更新されました。ただ現在のExchangeのAPIでは承諾すると「予定あり」に変更されます。もちろん再度編集する際に公開方法は変更できます。

■OnTime 管理センター

  • デフォルト設定のスタートアップグループの検索機能を実装し結果リストの幅を広げて、特に名前が非常に長いグループの読みやすさを向上させました。
  • ディレクトリ同期で管理者がGraphのみを利用する「Graphを使用」とEWS とGraphの同期を組み合わせた「従来のEWSを使用」の2つから選択できる選択オプションを導入しました。設定場所は以下のリンクを参照。
    デフォルトでは新機能の「Graphを使用」の設定になります。日本の皆様におかれましては従来の「従来のEWSを使用」に変更してのご利用を当面はお薦めします。必ず設定の確認を行っていただき設定変更後に保存されてのご利用をお願いいたします。
  • 「選択したユーザー同期」で実行中スピナーを表示するようにしました。ユーザー設定/メンバー一覧で選択したユーザーを同期する際の操作管理者のエクスペリエンスを向上させるために、実行中スピナーを追加しました。この視覚的なインジケーターはシステムが同期要求を処理している間に表示され、アクションが進行中であることを操作管理者に明確に知らせます。メニュー場所は以下のリンクを参照。

■OnTime Backend

  • Microsoft 365を利用している組織向けに、ディレクトリ同期をMS Graphで再プログラムしました(オンプレExchangeは従来通りEWSです)。大規模なOnTime環境では、Microsoft Exchange Web Services (EWS) を使用したディレクトリ同期では時間がかかっていました。前バージョンでも EWSを利用したプログラムに改良を加えましたがより根本的な変更が必要と考えました。Ver.6.2.0のリリースではディレクトリ同期をMicrosoft Graphに移行しました(ユーザーグループ同期は内部処理なのでExchangeに接続しません)。これによりパフォーマンスが大幅に向上し、幾つかの検証環境では実行時間が最大70%削減されました。さらに、新しい実装ではMicrosoft 365のスロットル制御に対してより効果的に対応します。
  • 同期ジョブにキューを実装し、他のジョブがまだ実行されている間に新しい同期ジョブが呼び出されないように変更しました。

各種修正について

明示的な不具合修正だけでなく、幾つかの安定性のための不具合修正や細かな不具合修正も行っております。

■OnTime 日程調整 オプション

  • アーカイブされた日程調整の通知がユーザーに引き続き送信される不具合を修正しました。
  • ユーザーが日程調整画面から会議招待を作成し、のちにメイン ビューから会議招待を開いたときに詳細フィールドの改行が欠落していた不具合を修正しました。
  • PIN コード入力フィールドが更新し操作性を向上させました。従来はスペースを含むアクセスコードを貼り付けると失敗していましたが入力フィールドでスペース含む7桁のアクセスコードが受け入れられるようになり、ペースト後にスペースが自動的に削除されるようになりました。
  • ブラウザクライアントの判別をより正確に行い、スマートフォンの標準ブラウザで画面サイズを含め正確な表示を行うように修正しました。

■OnTime ケータリング オプション

  • 料金が期待どおりに自動的に追加されない不具合を修正しました。
  • 提供時間を定義しないとメニュー項目が表示されない不具合を修正しました。
  • 提供時間の構成に関係なく、すべてのメニュー項目が正しく表示されるようになりました。
  • イベントに部屋が追加されていない場合、アドインで場所が読み込まれない不具合を修正しました。

■OnTime 管理センター

  • ユーザーの写真画像をクリアまたは変更しても、すべての関連する内部テーブルで更新されない不具合を修正しました。
  • 動的グループの階層表示の選択肢に拡張属性(カスタム属性)が表示されない不具合を修正しました。
  • デフォルト構成における代替ソートの選択肢に拡張属性(カスタム属性)が表示されない不具合を修正しました。

■OnTime Backend

  • APIのレスポンスのJSONのlastModifiedキーの値の日付の時間形式を従来形式に戻しました。
    • OnTime6.1.9以前及びOnTime6.2.0 – “yyyy-MM-dd’T’HH:mm:ss.SSS’Z'”
    • OnTime6.1.10のみ – “yyyy-MM-dd’T’HH:mm:ss.SSSSSSSSS”
  • ユーザーの写真画像をクリアまたは変更しても、すべての関連する内部テーブルで更新されない不具合を修正しました。

 

バージョンアップを行う際の注意事項(Ver.6.1.8bと同じ内容です)

Ver.6.1.8a、Ver.6.1.8b、Ver.6.1.9、Ver.6.1.10、Ver.6.2.0は従来のバージョンより同期処理の機能が改善されています。ご利用のバージョンのOnTime管理センターで以下のスレッド数をそれぞれデフォルトの5に戻して保存した後に、通常のバージョンアップ手順で作業を行ってください。通常のバージョンアップ手順は「OnTime for Microsoftのアップグレード」を参照ください。

また、個別にOnTime APIで同期を実行される際は、ディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期を実行している際は、その他の同期(写真画像同期、アクセス権同期、イベント同期)は実行しないようにしてください。必ずディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期が実行されていないことを確認の上、その他の同期を開始するようにご注意ください。次のバージョンアップで、各種同期を要求する際にディレクトリ同期およびユーザー/グループ同期が実行されている場合はその実行要求を受け付けなくなります。

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