「会議室の検索」で利用できる音声やビデオなどの追加情報(機能)の設定方法と使い方について

Microsoft365, OnTime Desktop, Outlook

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「会議室の検索」で利用できる音声やビデオなどの追加情報(機能)について

注)このFAQは2021年12月10日時点の情報です。最新情報は変更されている可能性があります。
Exchange Online用の新しいExchange管理センターがリリースされてしばらく経ちました。(旧管理センターは2022年9月に廃止予定)
各種機能ももちろん使いやすくなっていますが、本FAQでは新しく追加された会議室の「追加情報」の設定と利用方法他にフォーカスして説明します。
ちなみにOutlookでは「会議室の検索」画面で「機能」として絞り込みに利用できます。

新しいExchange管理センターの会議室の画面を確認しましょう

先にこちらはMicrosoft 365 管理センターの画面(アイコン画像は見れるだけ)

注)管理者による会議室のアイコン画像の登録については本FAQの最下部に補足。

そしてこちらが新しいExchange管理センターのリソース画面

その中の「追加情報」のリンクをクリックして開く「追加情報」画面

各項目については以下の通りです。

管理センターの項目名 Powershellでのパラメーター 注1) Outlookでの項目 OnTimeでの項目 登録内容
車椅子アクセス可能 IsWheelChairAccessible バリアフリー バリアフリー $trueか$false
タグ Tags タグ タグ カンマ区切りで複数登録可能
オーディオ デバイス名 AudioDeviceName 音声 注2) 音声 注2) $nullか文字列
表示デバイス名 DisplayDEviceName ディスプレイ 注2) ディスプレイ 注2) $nullか文字列
ビデオ デバイス名 VideoDeviceName ビデオ 注2) ビデオ 注2) $nullか文字列

注1)Powershellでの名称はSet-Place、Get-Placeを利用時のパラメーター名です。
注2)音声、ディスプレイ、ビデオは名称で検索できるのではなくバリアフリーと同じく有無だけの検索です。

他にも目新しい項目として以下のものがあります。

管理センターの項目名 Powershellでのパラメーター 注1) Outlookでの項目 OnTimeでの項目 登録内容
定員 注3) Capacity 定員 定員 数値のみ
(なし) 注2) Building 建物 注4) 建物 文字列
(なし) 注2) Floor 階数 数値のみ 注5)

注1)Powershellでの名称はSet-Place、Get-Placeを利用時のパラメーター名です。
注2)定員以外の建物や階数はExchange管理センターでまだ準備されていないのでPowershellのSet-Placeで設定する必要があります。
注3)Exchange管理センターで登録した定員(ResourceCapacity)はGet-Placeの定員(Capacity)として取得できるまで遅延が発生するようなので注意。
注4)Outlookでは後述する会議室リストを建物として呼んでいるようです。(2021年12月情報)
注5)階数は数値型なので数値しか登録出来ません。英国のG(1階)や日本でも使われるM2(中2階)は利用できません。

Powershellによる建物やフロア階数の登録については以下のFAQをご参照ください。
→「会議室検索や動的グループ設定等で利用される建物(ビル名)とフロア階数はどのように設定しますか?

OnTimeでは上記設定だけで「会議室の検索」が利用できる

上記項目たちはOnTimeでは設定するだけですぐに絞り込み検索できます。
タグについても絞り込みに利用いただけます。

更にOnTimeでは隣り合った会議室を連結して連結会議室としても絞り込めます。さらにメインビューのプロファイル画面でも登録されている内容は確認できます。

そしてOutlookの「会議室の検索」で利用するには

注)2021年12月時での情報です。
Outlookで利用する場合は「会議室の検索」で利用することになりますが上記設定だけでは検索結果に表示されません。各会議室を会議室リスト(会議室配布グループ)としてグルーピングして建物(エリア)として予め絞り込めるようにする必要があります。会議室リストとはPowershellで作成できる専用の特別な配布グループです。
手順は会議室リストを作成し、その会議室リストに会議室を追加していきます。Outlookではこの会議室リストを建物として現時点では呼ぶことにするようです。
また、制限事項として会議室リストに会議室は幾つでも登録出来るようですが、Outlookの「会議室の検索」で表示出来る検索結果は100までのようです。

会議室リストはNew-DistributionGroupコマンドレットを使用して作成します。

  • 構文:New-DistributionGroup -Name “会議室リストの名前” -Alias “会議室リストの別名” -RoomList
  • -Name:会議室リストの名前。日本語で大丈夫です。
  • -Alias:会議室リストの別名。メールアドレスのローカルパートになるので半角英数です。
  • -RoomList:会議室リストのための専用パラメーター。
  • 実行サンプルは以下の通りです。

会議室リストへの会議室の追加はAdd-DistributionGroupMemberコマンドレットを使用して作成します。

  • 構文:Add-DistributionGroupMember -Identity “会議室リストのアドレス” -Member “追加する会議室のアドレス
  • -Identity:準備した会議室リストのメールアドレス。
  • -Member:会議室リストに追加する会議室のメールアドレス。
  • 実行サンプルは以下の通りです。

設定が正常に実行できればOutlookの「会議室の検索」の検索対象となります。
例えば以下のような会議室が登録されているとします。

Outlookの「会議室の検索」では下図のように機能の絞り込みが出来るようになります。

管理者による会議室のアイコン画像の登録について

会議室のアイコン画像は管理者はOutlookで権限を保持しなくてもAzure Active Directoryのユーザープロファイルの編集画面でサムネイルの画像として登録出来ます。
注)但し2021年12月時点では保存ボタンを押してもエラーで保存できなくなっています。

お薦めの参考記事(とってもわかりやすいです)

Exchange Onlineで会議室管理の運用を始めるには会議室の登録などいろいろ準備が必要です。こちらでご紹介する記事は会議室管理の運用を始めるために必要となる一通りの設定をPowerShellからCSVデータを利用して一括作業で行う手順をご紹介されています。

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