リリースノート(Ver.6.3.1)
最新アップデートへようこそ。リリースでは、最新機能の実装だけで無く機能改善、バグ修正、潜在的なセキュリティ脆弱性に対処しています。リリースノートでは主要な変更点を抜粋してご紹介していますが、すべてのアップデートが詳細に説明されているわけではありません。しかし、重要な変更点は多数ありますのでリリースノートをお読みいただきバージョンアップをご準備ください。
新機能について
OnTime同期ハブ
OnTime for Microsoftは、リリース以来、Exchangeメールボックスのイベントのリアルタイム同期において高い評価を得てきました。しかし、2023年9月20日のMicrosoftの発表により、2026年10月1日以降、Exchange OnlineでのEWS APIへの新しい要望を受け付けない等利用が制限されることが告知されました。
この発表前より、OnTimeは約3年間をかけて、Microsoft Graph APIを利用した新しい同期方法の開発を進めてきました。そしてついに、EWS APIのStreaming Notification機能を包含する新しい同期エンジン「OnTime同期ハブ(英語名:OnTime Subscription Hub)」を開発しました。
OnTime同期ハブは、Microsoft Graph から変更通知を受信し、購読のライフサイクルを処理し、OnTime Server に必要なデータを準備する HTTP ベースのコールバック API です。
従来のEWS方式は引き続きサポートされますが、ユーザー組織には OnTime同期ハブへの切り替えを開始することをお勧めします。
(EWSは引き続きご利用いただけますので、日本語マニュアルが整備されるまでは引き続きEWSをご利用ください。)
詳細については次のFAQリンクを参照ください。→「Ver.6.3.0で実装されたOnTime同期ハブとは?」
EntraIDのAPI権限機能の更新
Ver.6.3.xにて非推奨の directory.read.all 権限を個別の適切な代替権限に置き換えています。
必ずAPIのアクセス許可を確認し過不足分の修正を行ってください。
→「OnTime for Microsoft管理者マニュアル-Microsoft Entra IDで「アプリの登録」を行う-「APIのアクセス許可」タブ」
■OnTime Backend
- 最新のセキュリティとパフォーマンスの改善を活用するために、基盤となる Tomcat サーバーをバージョン 10.1.42 にアップグレードしました。
各種修正について
明示的な不具合修正だけでなく、幾つかの安定性のための不具合修正や細かな不具合修正も行っております。
■OnTime Desktop クライアント
■OnTime 管理 センター
- ドメイン設定ページで個別に追加されたユーザーのカスタム属性が表示されない不具合を修正しました。
6月26日加筆
ご利用制限としてディレクトリ同期をGraph方式に設定している場合のみのサポートです。
Ver.6.3.2にてEWS方式に設定している場合は表示されなくします。
→「ドメイン設定 – 高度な設定タブ」
■OnTime Backend
- SQLブロッキング最適化機能の実装保留
バージョン6.3.0では、SQLブロッキングを削減し全体的なパフォーマンスを向上させるための新機能が導入されました。しかしながら、一部の環境では、これらの変更により初期テストでは発生しなかった予期せぬ不具合を確認しました。予防措置として、サポート対象のすべての環境で安定性を確保するためのさらなる設計レビューとテストが完了するまでこれらの最適化は本リリースで削除されました。