会議室・備品の予定のタイトルを表示させる。
OnTimeは会議室や備品の予定内容についてもアクセス権に基づきコントロールされます。なので参照者以上の権限をお持ちであれば作成者の名前ではなく予定のタイトルが表示されると便利です。Exchangeはデフォルトで会議室や備品の表示についてはタイトルを作成者名に入れ替えています。本FAQはPowerShellからコマンドレットで設定変更を行い本来のタイトルが表示されるようにする手順です。
尚今回の設定は以下の通りです。
- ログインは”東京 一郎(tokyo@ontimedemo.com”さんでログインしています。
- 右の3名に参照者権限があります。”名古屋 二郎”、”プロジェクタ1”、”プロジェクタ2”
- 右の2名には参照者権限がありません。”大阪 三郎”、”プロジェクタ3”
- ちなみに会議ですが”大阪 三郎”さんはまだ応答していません。
- Exhangeのデフォルト設定の場合の会議室・備品の表示画面
- タイトルが作成者名に書き換えられる設定をPowerShellから設定変更します。
設定変更にはPowerShell の Set-CalendarProcessing コマンドレットを使用して構成します。
(予めPowershellからExhcnageへ接続を行っておいて下さい。)- 構文:Set-CalendarProcessing -Identity “会議室・備品のメールアドレス” -DeleteSubject 0 -AddOrganizerToSubject 0
- -Identity:会議室・備品のIDを指定します。
- -DeleteSubject:リソース メールボックスに送信される会議出席依頼から件名を削除します。。0で無効、1で有効。
- -AddOrganizerToSubject:会議開催者の表示名を会議の件名に追加します。0で無効、1で有効。
- ここでは各プロジェクタにそれぞれ実行しましょう。
注意)-AutomateProcessing の値が “AutoAccept” であることも必要です。メールボックスの作成日によってデフォルト値が違う可能性があります。以下Docsからの引用翻訳
オンプレミスのExchangeでは、Exchange管理センター(EAC)で作成されたリソースメールボックスはデフォルト値が”AutoAccept”、PowerShellで作成されたリソースメールボックスはデフォルト値が”AutoUpdate”となっています。
Exchange Onlineでは、2018年11月15日以降にEACで作成されたリソースメールボックスとPowerShellで作成されたリソースメールボックスは、デフォルト値が”AutoAccept”となります。2018年11月15日以前にPowerShellで作成されたリソースメールボックスは、デフォルト値が”AutoUpdate”となっています。
- 設定変更が正常に実行できれば次はOnTime管理センターから手動で同期をして実際に確かめましょう。
OnTimeは通常深夜2時にアカウント情報や権限情報は同期されますが今回は手動で実行します。 - では実際に新しく会議を開催して結果を画面で確認しましょう。
- Exhangeの設定変更後の会議室・備品の表示画面
- 補足事項
- タイトルが指定の設定で反映されるのは、このコマンドレット実行後に作成される予定からです。
- PowershellからExchangeへの接続方法については別途ご確認下さい。