統合アプリに対するMicrosoft 365 管理センターとTeams 管理センターの対応状況の確認

0.よく閲覧される記事, Microsoft Teams, Microsoft365, OnTime Desktop, Outlook

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0.もくじ

  1. 一昨年、昨年と毎年のように統合アプリの話しをしています
  2. OnTime Shopが参考にしているドキュメンテーション
  3. では、現在のMicrosoft 365管理センターの対応状況を確認しましょう
  4. OnTimeが現在提供しているアドインについて
  5. Microsoft365管理センターでアプリバーで使えるTeams レールアプリを登録してみる →できる
  6. Microsoft365管理センターでチャネルのタブで使えるTeams タブアプリを登録してみる →できない
  7. Teams管理センターでチャネルタブで使えるTeams タブアプリを登録してみる →できる
  8. XMLマニフェストのアプリはどうやって登録するの? →小さくリンクあり
  9. 2024年12月時点でのまとめ

1.一昨年、昨年と毎年のように統合アプリの話しをしています

「Microsoft 365 Advent Calendar 2022」の投稿

Office アドイン用のマニフェストファイルが XML マニュフェストから JSONを利用したTeams マニュフェストに対応する目標に向けた第一歩を踏み出しています

「Microsoft 365 Advent Calendar 2023」の投稿

Microsoft365アドインの統合マニフェストと各Outlookの対応状況を検証してみました

今年はいよいよ統合が進んで、、、、、いや、あと少しのところまで来ました。ということで、今回は管理画面のお話をします。
注意)本記事は弊社テナントでの検証結果です。契約やテナント、もちろん確認時期によって状況が変化する可能性があることをご了承ください。

2.OnTime Shopが参考にしているドキュメンテーション

OnTime Shopが追いかけているLearnのドキュメンテーションは主に以下のリンクから展開されている文書を追いかけています。

統合アプリの概要

https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/admin/manage/test-and-deploy-microsoft-365-apps?view=o365-worldwide

Microsoft 365 管理センターにアドインをデプロイする

https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/admin/manage/manage-deployment-of-add-ins?view=o365-worldwide

アプリ中心の管理を使用してアプリへのアクセスを管理する

https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/app-centric-management

Teams、Outlook、Microsoft 365 アプリ全体で動作するアプリを管理する

https://learn.microsoft.com/ja-jp/MicrosoftTeams/manage-apps-across-m365

URLを見ていただくとおわかりのように前半はMicrosoft 365関連のLearn、後半はMicrosoft Teams関連のLearnです。Teamsを中心にZipファイルを利用した横断で使える統合アプリに向かって突き進んでいるのは事実です。
しかし、最後のリンクを開けるとなにやら「重要」というコメントが?
枠内のロードマップのアイテム「393931」を開いて確認すると

機械翻訳すると

Microsoft 365 管理センターと Teams 管理センターを使用して、Outlook と Microsoft 365 アプリで動作する Teams アプリを管理する管理者は、3 つのクライアントすべて (Teams、Outlook、Microsoft 365 アプリ) に変更を適用できるようになります。この更新の前は、Microsoft 365 管理センターの統合アプリ セクションで行った変更は、Outlook と Microsoft 365 アプリのこれらのアプリにのみ影響し、同様に、Teams 管理センターで行った変更は Teams にのみ影響しました。この変更により、これらのアプリの管理は Teams、Outlook、Microsoft 365 アプリで統合されます。

ロードマップへの追加は2024年4月18日、ロールアウトの開始は2024年7月だと記載されています。しかし、少なくとも弊Shopの利用するテナントでは少々違うようです。

3.では、現在のMicrosoft 365管理センターの対応状況を確認しましょう

お待たせしました。
まず、Microsoft 365 管理センターの統合アプリの場所は「設定/統合アプリ」です。開いてみます。

次に「カスタム アプリをアップロードする」をクリックしてみます。
アプリの種類を一つ目の選択肢「Teamsアプリ」にすると統合アプリのzip形式のマニフェストファイルのアップロードは出来そうです。

アプリの種類を二つ目の選択肢「Officeアドイン」にするとラジオボタンで方法が2つ選択できるようです。
しかし、なんと従来選択できたxml形式のマニフェストファイルのアップロードは選択できないようなのです!(対応方法は後述します)

次にもう一つの選択肢のxml形式のマニフェストファイルへのリンクの提供でもURLは入力できないようなのです!

ということで、現在はTeamsアプリしか登録できないようです。
では、気を取り直してTeamsアプリの登録をしてみましょう。しかし、それも一筋縄ではいかないようです。

4.OnTimeが現在提供しているアドインについて

その前にOnTimeが提供するアプリ(アドオン)の説明をします。現在OnTimeはMicrosoft365関連の4つのマニフェストを準備しています。
それぞれのマニフェストと機能は以下の通りです。

  1. Outlook アドイン XML形式マニフェスト
    アプリバー(旧Outlookではナビゲーションバー)にOnTimeを追加
  2. Outlook 日程調整アドイン XML形式マニフェスト
    会議招待に関するメールから日程調整オプションを呼び出して日時調整を相談できるツール
  3. Teams タブアプリ zip形式統合マニフェスト
    Teamsのチームのチャネルにタブとして追加してOnTimeを開くときの初期メンバーをチャネルメンバーとして表示
  4. Teams レールアプリ zip形式統合マニフェスト
    Teamsの画面左の縦に並ぶ部分にOnTimeを追加して起動できるショートカット的な機能(日本ではアプリバー、ナビゲーションバーやレールバーと呼ばれています)

5.Microsoft365管理センターでアプリバーで使えるTeams レールアプリを登録してみる →できる

まずは、4.のTeams レールアプリを登録してみます。
「カスタム アプリをアップロードする」をクリックします。アプリの種類は「Teams アプリ」を選択します。

マニフェストファイルのアップロードからzipファイルを選択します。

画像のように検証が行われ、問題がないことを教えてくれます。「次へ」をクリック。

展開するアプリのホスト情報が表示されます。Microsoft 365、Outlook(ここでいうOutlookは”新しいOutlook”です)、Teamsで利用できると表示されます。「次へ」をクリック。

割り当て先を設定できます。ここでは組織全体を選択し、皆が使えるようにします。「次へ」をクリック。

アクセス許可の内容を確認します。「次へ」をクリック。

「展開の完了」をクリック。

展開が始まります。

「展開が完了しました」と表示されたので「Done」をクリック。

見事、統合アプリの一覧に表示されています。また、ホスト製品にもMicrosoft365、Outlook(ここでは新しいOutlookです)、Teamsと記載されています。

クリックすると詳細も確認できアプリの更新やユーザーの変更など各種アクションも実行できます。

6.Microsoft365管理センターでチャネルのタブで使えるTeams タブアプリを登録してみる →できない

次に3.のTeams タブアプリを登録してみます。このアプリは名前の通りTeamsのチャネルのタブで活用できるアプリです。

「カスタム アプリをアップロードする」をクリックします。アプリの種類は「Teams アプリ」を選択します。

マニフェストファイルのアップロードからzipファイルを選択します。

検証の結果、画像のように赤文字枠でエラー?のメッセージが表示され、「次へ」ボタンが押せません。
赤文字枠には以下のように「近日公開予定」と記載されており、このタイプの統合アプリのMicrosoft365管理センターでの運用管理については、最終段階へのロールアウトはまだのようです。

このカスタム Teams アプリでは、Microsoft 365 管理 Center を使用したアップロードと展開が近日公開予定です。このカスタム Teams アプリをアップロードするか、このカスタム Teams アプリの展開状態を表示するには、Teams 管理 センターに移動します。

ガイダンスとしてTeams管理センターに移動を促されているので、Teams管理センターで登録作業をして見ましょう。

7.Teams管理センターでチャネルタブで使えるTeams タブアプリを登録してみる →できる

Teams管理センターを開きます。
先ほどMicrosoft365管理センターで登録した統合アプリは一覧に表示されています。

ではアプリをアップロードしてみます。登録方法は以前の投稿でご案内しているので割愛しますが、画面右上のアクションの中から実行です。

登録が完了すると一覧に表示されます。

クリックするとアプリの詳細も確認できます。

 

8.XMLマニフェストのアプリはどうやって登録するの? →小さくリンクあり

では残る従来のxml形式のマニフェストはどのように登録するのでしょう?
Microsoft365管理センターの統合アプリ画面に小さくリンクがあります。

こちらですね。

クリックしましょう。
するとアドイン用の画面が表示されます。

「アドインの展開」ボタンをクリックします。

この画面から従来のアドインも登録できます。登録方法は以前の投稿でご案内しているので同様に割愛します。

登録が完了しました。
クリックすると詳細情報が表示されます。

 

もう一度、Microsoft365管理センターの統合アプリの画面をみると一覧には表示されます。

クリックすると詳細情報が表示されます。ホスト製品はOutlook(ここで言うOutlookはClassicのことですね)と記載されています。

 

9.2024年12月時点でのまとめ

以上、検証の結果を表に整理してます。

タイプ OnTimeアプリ名 マニフェスト形式 アプリ登録場所 Microsoft365管理センターで表示 Teams管理センターでの表示 利用できるホスト製品
Teamsチャネルタブ用アプリ Teamsタブアプリ zip形式 Teams管理センター 非表示 表示 Teams
アプリバー用アプリ Teamsレールアプリ zip形式 Teams管理センター、
Microsoft365管理センター
表示 表示 Teams
Outlook(New)
Microsoft365
Officeアドインアプリ Outlook Add-in xml形式 Microsoft365管理センターのリンクから 表示 非表示 Outlook(Classic)

以上となります。
Outlook(Classic)はあと数年しかご利用できません。おそらく組織のこのOutlook(New)への移行に流れを任せている感じですね。来年のアドベントカレンダーではゴールをご紹介できたらいいですね。

 

 

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