MicrosoftのEWS廃止にともなう対応(2026年7月17日現在)

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本ページはEWS廃止まで随時アップデートします。タイトルに更新年月日を加筆します。

EWS APIの廃止についての情報を整理

Microsoftの現在のExchange Web Services (以下EWS) APIの廃止プランについて

Microsoftは、Exchange Online (Microsoft 365) 向けの Exchange Web Services (EWS) の提供の終了を進めています。これは、EWS を使用して Exchange Online に接続するすべてのアプリケーションに影響します。これには、OnTime Group Calendar の旧バージョンやEWS方式を利用する構成も含まれます。

マイクロソフトの考える2026年7月時点のタイムラインは以下のとおりです。

  • 2026年10月1日
      • Exchange Onlineを利用するテナントでEWSが既定で無効になります。
      • Exchange Online KIOSK(以下KIOSK),、Microsoft 365 F1(以下F1)、Microsoft 365 F3(以下F3)のメールボックスでEWSの利用が停止。
  • 2027年4月1日
      • Exchange Online向けEWSは完全に廃止されます。

ご利用のお客様において、それぞれの期日までにMicrosoft Graphへの段階を経た移行計画を検討する必要があります。

EWSの廃止によるOnTimeへの影響について

  • OnTimeのドメイン設定でEWS方式を使用してExchange Onlineに接続している場合に影響します。
  • 現在ご利用のお客様も、MicrosoftがEWSを廃止するまでは引き続きEWSをご利用いただけます。
  • 2026年10月1日までに後述する設定を有効化することで2027年3月末日まで利用を継続いただけます。(KIOSK、F1、F3を除く)
  • OnTime Ver.6.4.x以降はMicrosoftがEWS APIの代替として推奨しているMicrosoft Graph APIを完全にサポートしています。Graph方式に切り換えることで影響を受けずにご利用いただけます。

EWSの廃止はオンプレミスのExchangeには影響しません

マイクロソフトはExchange Online(Microsoft 365)向けのEWSのみを廃止します。オンプレミスのExchange Serverをご利用のお客様は、変更なしで引き続きEWSをご利用いただけます。OnTimeも引き続きEWS方式の設定のままでご利用いただけます。

EWSの廃止はハイブリッド環境では一部影響します

OnTimeはこれからもハイブリッド環境をサポートします。但し、Exchange Onlineに接続しているドメイン設定だけ対応が必要です。

  • オンプレミスExchange Serverのメールボックスには、引き続きEWS方式を使用できます。
  • Exchange Online のメールボックスには、Microsoft Graph方式を使用する必要があります。

OnTimeのMicrosoft Graph方式への移行方法と利用について

  • Ver.6.4.0以降で日本の皆様にもご利用及び移行サポートの提供を開始いたしました。
  • OnTimeのGraph方式への利用及び移行方法についてはマニュアルが準備されています。
  • 本FAQの中段でご案内します。

2026年10月以降もOnTimeからEWSへアクセスさせることは可能です

  • 2026年10月以降もExchange OnlineにEWS方式を利用したい場合もあります。その場合はテナントで設定を行うことで2027年3月末日までは継続利用が可能です。
  • 管理者が引き続きEWSを使用するアプリケーションをExchange Onlineの「EWSAllowedAppIDs(AppID 許可リスト)」に設定することで、MicrosoftはEWSへのアクセスを制御できるようにしました。これにより不正なアプリケーションがEWSを介してExchange Online にアクセスすることも防止できます。詳細は本FAQの後半でご案内します。
  • 但し、Exchange Online KIOSK(以下KIOSK),、Microsoft 365 F1(以下F1)、Microsoft 365 F3(以下F3)を利用するメールボックスについては本設定を行っても2027年10月よりEWSは利用できません。継続利用が可能なライセンスに変更をするか、OnTimeでの利用をGraph方式に切り換える検討を行ってください。

注意)
本Shopは、当初EWSEnabledプロパティとEWSAllowListプロパティの組み合わせでご案内予定でしたが、最新アナウンスに基づき内容を変更いたしました。

Microsoft Graph方式の利用方法について

Ver.6.4.0以降はEWS方式とGraph方式を選択できます

OnTimeの各同期は全てEWSとGraphを選択できます。

イベント同期エンジンのGraph方式は内蔵型と独立型(OnTime同期ハブ)を選択できます。
独立型(OnTime同期ハブ)とは別途Windowsサーバーを準備して構成する方法です。

詳細は以下のマニュアルページを参照ください。
→「3種類のカレンダーイベント同期方法について

同期エンジンは可能な限り内蔵型をお薦めします

以下の理由が課題でなければ内蔵型イベント同期エンジンをお薦めします。

  • 同期メールボックスが約3万以上。
  • OnTimeサーバーにOnTimeクライアント含め外部から接続できない構成。
    (各種リバースプロキシー製品等による接続が可能であれば問題ない)

詳細は以下のマニュアルページを参照ください。
→「イベント同期エンジンの構築方法の選定

内蔵型Graph方式の同期エンジンの設定方法について

内蔵型Graph方式の同期エンジンの設定はOnTime管理センターのドメイン設定で行います。

詳細は以下のマニュアルページを参照ください。
→「内蔵Graph方式の設定

独立型(OnTime同期ハブ)を検討される必要がある場合は以下のページを参照ください。
→「イベント同期-OnTime同期ハブ

2026年10月1日以降もEWSを継続して利用する方法について

Microsoftが提供する公式情報一覧

Microsoftは日本語圏にむけてEWS廃止に向けたアナウンスを丁寧に提供しています。代表的な4つの記事のリンクをご案内します。
お時間がなければ4つ目の記事だけで構いません。

  1. 「Exchange Online で EWS の利用を制限する方法が変わります」作成:25/02/25 更新:26/04/01
    https://jpmessaging.github.io/blog/the-way-to-control-ews-usage-in-exchange-online-is-changing/
  2. 「Exchange Online EWS: 廃止期限が迫っています」作成:26/02/06 更新:26/06/22
    https://jpmessaging.github.io/blog/exchange-online-ews-your-time-is-almost-up/
  3. 「現場レポート:EWS 廃止前に行う EWS アプリ利用状況の確認と対策」作成:26/02/25 更新:26/06/29
    https://jpmessaging.github.io/blog/notes-from-the-field-finding-and-remediating-ews-app-usage-before-retirement/
  4. 「EWSAllowedAppIDs で Exchange Online の EWS 廃止最終フェーズに備える」作成:26/06/22 更新:26/06/30
    https://jpmessaging.github.io/blog/introducing-ewsallowedappids-preparing-for-the-final-phase-of-ews-retirement/

更新日を確認いただくとおわかりの通り、記事は随時アップデートもなされています。
そしてナント4つ目の記事のとおりFAQ作成中にも新しいプロパティが展開され始めています。(注:完了前のテナントも一部存在します。)

EWSEnabledプロパティと新しいEWSAllowedAppIDs(AppID 許可リスト)プロパティとは

2026年6月に作成された記事によると以下のような内容です。

  • EWSはテナント単位でEWSEnabledプロパティを使用して2026年10月以降に無効化される予定です。
    このプロパティは True、False、Null (現在の既定値) の 3つの値をサポートしています。
  • 新しい機能により、管理者は EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)プロパティを定義できます。
    この機能を有効にすると、そのリストに登録されたアプリは2026年10月以降もEWSにアクセスできます。

EWSEnabledプロパティとEWSAllowedAppIDs(AppID 許可リスト)プロパティの振る舞い

2026年10月を境に動きが変わります。

2026 年 10 月より前:

EWSEnabled の値 EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)の状態 動作
Null (既定) 無視 すべての EWS トラフィックを許可
True すべての EWS トラフィックを許可
True 設定済み EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)に含まれるアプリケーションのみ許可
False 任意 すべての EWS トラフィックをブロック

10月にMicrosoftは段階的ロールアウトの一環として順次テナントのEWSEnabledをFalseに設定します。

2026 年 10 月以降:

EWSEnabled の値 EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)の状態 動作
Null 無視 すべての EWS を許可 (ただし、Microsoft による段階的ロールアウトの一環として、いずれテナントのEWSEnabledFalseに設定されます)
True すべての EWS トラフィックをブロック
True 設定済み EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)に含まれるアプリケーションのみ許可
False 任意 すべての EWS トラフィックをブロック

要は10月までに、EWSAllowedAppIDs(AppID許可リスト)を準備して、次にEWSEnabledをTrueに設定しましょうということです。

注意1)
2026年7月17日時点で展開が開始していますが完了していないテナントもあるようです。Microsoftのアナウンスを確認しながら展開されるまで準備だけお進めください。Get-OrganizationConfig を実行することで展開されているか確認できます。

注意2)
本Shopは、当初EWSEnabledプロパティとEWSAllowListプロパティの組み合わせでご案内予定でしたが、最新アナウンスに基づき内容を変更いたしました。

EWSAllowedAppIDs」にOnTimeが利用するAppIDを登録

「EWSAllowedAppIDs」にOnTimeが利用するAppIDを登録することで予定では2027年3月末日まで継続して利用できます。ただし、この設定は2026年9月末日までに行う必要があります。

EWSAllowedAppIDs」を設定する際に必要な情報と権限

  • Microsoft Entra ID から取得した OnTimeが利用する 「アプリケーション(クライアント)ID」(AppID)。
  • Exchange Onlineの管理者権限。
  • Exchange Online PowerShellへの接続。

OnTimeが利用する「アプリケーション(クライアント)ID」の確認方法

  1. Microsoft Entra管理センターにサインインしてください。
  2. アプリケーション → アプリ登録 に移動してください。
  3. OnTimeが利用しているアプリケーションを開きます。
  4. アプリケーション(クライアント)IDをコピーしてください。

もしくはOnTime管理センターのドメイン設定に登録されています。
この値は、以下のPowerShellコマンドで使用します。

EWSAllowedAppIDsにOnTimeの「アプリケーション(クライアント)ID」を反映する

Exchange Online PowerShellに接続後、以下を実行します。

Set-OrganizationConfig -EwsAllowedAppIDs “OnTimeが利用するアプリケーションID1,OnTimeが利用するアプリケーションID2”

“OnTimeが利用するアプリケーションID”の部分を、前項で確認したアプリケーション (クライアント) ID に置き換えてください。

注意)
「EWSAllowedAppIDs」プロパティを設定すると、リスト全体の値が書き込まれる点に注意してください。プロパティに既に App ID が含まれている場合、新しいコマンドに含めない限り、それらは置き換えられます。

「アプリケーション(クライアント)ID」が正常に書き換えられたことを確認する

Exchange Online PowerShellで以下を実行します。

Get-OrganizationConfig -RetrieveEwsOperationAccessPolicy | Format-List EwsAllowedAppIDs

値を設定した後、上記のコマンドで構成済みのリストを確認できます。

注意)
「EWSAllowedAppIDs」への変更がMicrosoft 365全体に反映されるまでには数分かかる場合があります。この間、アクセス権限の変更がすぐに反映されないことがありますのでご注意ください。

EWSEnabled」をTrueにする

「EWSEnabled」をTrueにするにはExchange Online PowerShellで以下を実行します。

Set-OrganizationConfig -EwsEnabled:$true

注意)
本設定はテナント全体に影響を与えるプロパティです。本FAQだけを参考にせず、必ず提供元であるMicrosoftのサイトを参考にするようお願いいたします。

EWSに関連する各種FAQ

どのアプリケーションがまだEWSを使用しているかを確認方法

はい。Microsoft は、Microsoft 365 管理センターの以下の場所にEWS 使用状況レポートを提供しています。

利用状況 → Exchange → EWS usage

このレポートは、EWSリクエストを行っているアプリケーションを特定し、移行計画の策定に役立ちます。

今すぐMicrosoft Graphに移行すべきでしょうか

  • じっくりと計画の上お進めください。但し、2026年10月以降になる場合は、それまでに2027年3月末までの延長処理は行ってください。
  • 少なくともKIOSK、F1、F3のライセンスのメールボックスをOnTimeと同期していなければ、2027年3月末で期間はあります。
  • とはいえ、既にOnTimeはMicrosoft Graphを完全にサポートしております。スムーズな移行を確実にするためにお客様にはMicrosoftのEWSサポート終了日より余裕を見た日程で移行することをお勧めします。

何も行動を起こさなかったらどうなりますか

Exchange Online で EWS を利用している場合は以下が発生します。

  • 2026年10月1日以降、お客様のテナントではEWSがデフォルトで無効になる場合があります。
  • 2027年4月1日以降、EWSからExchange Onlineへの接続は利用できなくなります。

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